展示内容

「クマのプーさん」は、1920年代にイギリスの作家A. A. ミルンが生み出したプーと仲間たちが活躍する物語です。日本では1940年に最初の翻訳が出版されてから、E. H. シェパードが描いた挿絵とともに多くの子どもたちに愛され続けています。本展では、シェパードが描いた貴重な原画をミルンの物語や詩とともに展示し、「クマのプーさん」の世界をじっくりとたどってゆきます。

本展のみどころ

貴重な原画

アメリカのエリック・カール絵本美術館にアーカイブされている、シェパードが1950-60年代に絵本や詩集のために描いたカラーを含む原画約100点を展示します。特に、カラー原画は思わず息をのんでしまう鮮やかさ。印刷では表現しきれない原画ならではの美しさを、展示室で鑑賞することができます。

E. H. シェパード『クマのプーさん プー横丁にたった家』原画 1957年
E. H. Shepard, Illustration for The World of Pooh by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1957 E. P. Dutton & Co., Inc.

E. H. シェパード『クマのプーさん プー横丁にたった家』原画 1957年
E. H. Shepard, Illustration for The World of Pooh by A. A. Milne.Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1957 E. P. Dutton & Co., Inc.

E. H. シェパード『The Pooh Cook Book』原画 1969年
E. H. Shepard, Illustrations for The Pooh Cook Book by Virginia Ellison. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1969 E. P. Dutton & Co., Inc.

E. H. シェパード『絵本 クマのプーさん』原画 1965年
E. H. Shepard, Illustration for The Pooh Story Book by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1965 E. P. Dutton & Co., Inc.

Pooh A to Z

物語を生んだ作者やその舞台、主要キャラクター、日本や世界への波及など、イギリスで生まれた「クマのプーさん」の物語が、今も世界中で愛され続ける秘密を26のキーワードに絞り紹介します。イギリスの児童文学に造詣の深い本展監修者の安達まみ(聖心女子大学教授)の解説に加え、写真やパネル、ミュージシャンの坂本美雨による物語の朗読、スタイリストの伊東朋惠が選んだつぼや古時計、雨傘などのアイテムで彩られた立体的な展示です。

東京会場の展示風景 (Photo: Shinsaku Kato)

映像インスタレーション「アッシュダウンの森のきろく」

「クマのプーさん」の物語の舞台である「百町森」のモデルとなったイングランド南部のアッシュダウンの森の映像をインスタレーション展示します。撮り下ろしの美しい映像が映し出された複数のスクリーンと音が織りなす特別な空間で、プーと仲間たちが過ごした森を体感できます。撮影、編集、展示構成は岡本香音が担当しました。

2022 年の「アッシュダウンの森」 (Photo: Kanon Okamoto)

東京会場の展示風景 (Photo: Kanon Okamoto)